米国債は、アメリカ合衆国政府への信頼によって価値が保証されている債券です。今のところ世界各国のアメリカ合衆国政府への信頼は絶大で、そのため米国債もどんどん買われており、引き替えに諸外国から資産がアメリカへと流入しています。
アメリカ合衆国は財政赤字と経常赤字という「双子の赤字」を抱えて本当ならば破綻状態なのですが、それを埋め合わせているのが諸外国が買う米国債なのです。
日本も多額の米国債を購入しています。購入の判断をしているのは日本政府であり、資金源は税金です。つまり、日本国民が働いて日本のために使われると思って納めているつもりの税金が、米国債の購入を通じてアメリカ合衆国を潤しているのです。これは日本だけでなく米国債を信用して大量に購入している他国も事情は同じです。
米国債は、ドルの安定によっても、その価値を維持しています。これはアメリカ合衆国以外の国が米国債を持っているときに気をつけなければならない点です。為替レートは緩やかに時には急激に変動するものです。米国債はドル建てですから、ドルの価値が米国債の購入国の貨幣価値に比べて下がってしまえば、米国債の価値も下がってしまうのです。
ところが、2007年後半から2008年にかけて円高ドル安が続いています。米国債を大量購入している日本にとってこのドル安は大問題のはずなのですが、あまりそんなニュースは聞こえてきません。